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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.59 死者のホンネ・英国墓碑銘の世界

 イギリス人といえばウィットを交えた皮肉を言ったり、会話の中でユーモアを楽しんだりしながらもどこか理屈っぽい国民というイメージがある。
 イギリスの墓碑銘に注目し、その研究成果を一冊にまとめた「死者のホンネ・英国墓碑銘の世界」という本を一読すれば、その国民性がたちどころに理解できるというもの。急にイギリスといわれてもピントこないかもしれないが、我が国の墓碑銘は故人の遺徳をたたえ、賞賛したものが一般的であるが、イギリスの墓碑銘は遺徳を称えるものばかりではなく、時には故人の悪口を書いたり避難したりしたものが数多くある。王侯や貴族に対しても容赦なく、そのように書くことにイギリス人の強い誇りさえ感じさせる。
 「死人に口なし」とは言うが、刻まれた文字が風化して読めなくなるまで、故人に対する評価が受け継がれるのであるから、死んでも悪口を石に刻まれた故人はたまったものではない。死者の成仏を願う我が国では考えられない事であるが、イギリスではこの墓碑銘を読むときに死者は生き返り、読者がいる限り故人は現実の世界で生きているとイギリス人は考えるそうである。
 内容はとにかく面白い。死者に対して滑稽、風刺、ユーモア、悪口、罵倒、尊敬、感謝、何でもありである。
さわりの2,3をご紹介。
「ここにチャード医師の遺骨眠る。彼はこの墓地の半分を死者で満たした」あるやぶ死者の墓碑銘。
「お前は私の元に残されたのだ、お前が子供の頃。お前の母親は駆け落ちしたのだ。悪い母親だった」
男やもめに育てられた子の墓碑銘。
このような内容をはじめとして、様々なジャンルの人々の墓碑銘をとりまとめた本。イギリス流にキチッと韻を踏んでいるものも多く、原文と日本語訳が列記してあり、著者の解説付きである。
 著者のもう一冊の本、「エピタフ・英国墓碑銘集」(荒竹出版・03-3262-0202)ではその社会背景や時代背景、墓碑銘の作者についての解説が記されており、本書でやみつきになった方にお薦めの一冊。


本のデータ
書籍名/死者のホンネ・英国墓碑銘の世界(1997年)
編 者/梅森元弘 
体 裁/B6版 359ページ
価 格/1800円
発行所/主婦の友社 TEL03-5280-7540



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
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  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
  No.59 死者のホンネ・英国...
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