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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.58 おかやま・石のこころ

 岡山県といえば万成石、北木石の産地としてわれわれ石材人にとっても、なじみの深い県である。石の産地らしく生活空間のどこそこに石を用い、情緒ある風景を形作っている。
 個人的には倉敷の街並みや備前市の閑谷学校の石塀が印象的。また、今はどうなっているのか北木石の巨大な石切場も初めてみたときの驚きは今でも鮮明にのこっている。
 今回はそんな岡山県での石像物や石のさまざまな使われ方、物語りを地元新聞社が取り上げ、連載したものを一冊にまとめたものである。
 九州から運ばれてきたと推定されている千足古墳石室、わが国が大和の国として統一される揺籃期に築城された朝鮮式山城の鬼ノ城石塁、日本の古代ピラミットという説もある熊山の石積み戒段などなど、興味深い記事が盛りだくさん。さまざまなジャンルにわたっての石物語り70編を、現地取材記事とともに紹介してあり、先人の石に対する幅広い扱い方がとても勉強になる一冊。
 少々長いがあとがきに記された一文をご紹介。
「わが国には古くから磐座信仰があり、巨石は神のおりてくる神聖な場所として崇められてきた。こうした石への信仰は時代を経るにつれ受け継がれ、神仏は習合し岸壁に仏像を刻む磨崖仏も生まれ、今日まで引き継がれている。各種の慰霊碑や石に詩や歌を刻む文学碑が今も盛んに立てられていることは石に対しての国民的な親しみが背景にあるものと思われる。これは英雄象を中心としたヨーロッパの諸都市にあるブロンズの記念碑とは対照的である。
本書に収められた石の数々はこうした日本人の心や思いをさまざまな形で表現したものである。」
 私たちの石の仕事も実はこんな日本人の心情に支えられて、現在もある。
 単に世相に流されるだけでなく、こんな心情にも気を配り、「日本人のこころ」を深めていく石の用い方を探るのも大切なこと。そんなことを感じさせる内容であり、「石のこころ」という題された本書には、編者のそんな願いが込められていると勝手に解釈している。


本のデータ
書籍名/おかやま・石のこころ(2001年)
編 者/山陽新聞社 
体 裁/B6版 224ページ
価 格/1600円
発行所/山陽新聞社 TEL086-233-8439



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
  No.59 死者のホンネ・英国...
  No.60 あなたの石


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