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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.57 ヨーロッパの始まりー新石器時代と巨石文化

 アテネオリンピックもさまざまな余韻を残し、あっという間に終わってしまった。古代オリンピック発祥の地、ギリシャの古代文明や古代ローマ帝国で始まるヨーロッパの歴史は、今ケルトの文化やそれ以前の先史文化に光を当て、盛んに研究されているようである。
 バラバラに分かれていたヨーロッパの国々は、ユーロ通貨導入をはじめとして、統合の方向に向かっている現在、改めてヨーロッパ全体の共通意識を形成する必要に迫られているのであろう。
 今回ご紹介の本は「ヨーロッパの始まりー新石器時代と巨石文化」。
 本書は先史時代の劇的な変化をもたらしたであろうさまざまな石器類の進化からストーンサークルやメンヒル、ドルメンといった西ヨーロッパの巨石文化を中心に、当時の世界観や人々の意識に関する研究成果をわかりやすく、ダイジェスト的にまとめたヨーロッパ先史時代の入門書。
 現代人の想像力を膨らませるケルト文化の不思議な石造物もふんだんに取り上げられており、石を取り扱うわれわれ石屋の教養を高めるためにもお勧めの一冊。当時のヨーロッパ社会における死者に対する考え方・取り扱い方や埋葬法・墓の様式も図解と写真とともに数多く記述してあり、少しは仕事に役立つかも。
 個人的な興味は、同じかたちをした石器や土器、あるいはストーンサークルは極東の日本でも出土しており、当時どのような文化の伝播があったのか、あるいはその土地土地の独自に発達したものだったのか。先史時代の人類の意識や世界観、生活様式の共通項をみるたびに現代人が考えている以上に地球規模での人々の移動や交流、接触があったのではないか、歴史上に出てくるシルクロード的な移動は人類の歴史とともに絶え間なく重ねられてきたと想像している。
 いずれにしても、石を道具に使うことで人類の生活様式は飛躍的に発展し、巨石文明と名付けられるまでに石を用いた社会があったことは間違いない。
 現代社会は石油文明と呼ぶそうである。何千年と続いた巨石文明の上に築かれた現代の文明はいつまで続くのであろうか。

本のデータ
書籍名/ヨーロッパの始まりー新石器時代と巨石文化(1994年)
著 者/カトリーヌ・ルブタン 
  体 裁/B6版 180ページ
価 格/1400円
発行所/創元社  TEL06-363-2531



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
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