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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.56 石の説話

 日本人は西洋人には理解できないほど「石好きな」人種であったらしい。今回ご紹介の本「石の説話」の中で取り上げているアメリカ人動物学者・モースが、日本に滞在中に書き記した「日本その日その日」で、日本人の石を愛する民族性について感想を述べている。モースは大森貝塚の発見者としても知られ、おなじみの人物である。
 今回の石の本「石の説話」は、以前にも取り上げた富山の石造美術研究者、京田良志氏の最後の著書。8世紀から19世紀まで、わが国にのこされたさまざまな物語の中に出てくる石にまつわる珍談奇談を取り上げ、一冊の本にしたもので、著者の奥深い見識があふれる石の説話集ガイドブック。
 ここでの守備範囲は江戸時代の物語を中心にして古事記、万葉集などの古典から、遠野物語までおよび、出典71編から93話の石の物語を拾い出している。竹取物語にでてくる「石作りの皇子」の話しも収集、わが国のさまざまな文献にでてくる石の話しをこれ一冊で堪能できるうれしい本。おまけに出典文献の書名、内容の特色も巻末で紹介されており、至れりつくせりの中身である。
 著者は、これまでも5冊の本を出版しており、このコーナーでも氏の著書「石の表情」を取り上げている。この本以外にあと4冊の本を出版するこころざしを持っていたようであったが、残念ながら本書の完成も待たずに亡くなってしまわれた。あとがきでは氏のかなわぬ夢となった残り4冊のタイトルが記してあり、最後の本は「石の本460冊ー明治・大正・昭和 石関係書籍解題」とある。石の本460、とその数に驚くとともに氏の研究熱心さに改めて敬服せざるを得ない。新書版の石仏写真集「続石の表情」も1996年に同じ出版会社から出版されているので、是非お求めの上、氏の石造物に対する温かなまなざしを感じていただければ幸いである。
 モースが言う「石好きな日本人」という特徴はこの本によっても検証することができた訳であるが、モースが見たのは明治10年代の日本人。今の日本人は果たしてどのように写るのであろうか。「石好きな日本人」というフレーズを手がかりに何かできないものかしらと、つい思ってしまった。
 

本のデータ
書籍名/石の説話(2003年)
著 者/京田良志 
体 裁/B6版 231ページ
価 格/1500円
発行所/桂書房 TEL076-434-4600



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
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