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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.52 石垣普請の風景を読む

 徳川開幕400年を迎え、全国各地で近世城郭遺跡の石垣修復・復元工事が行われている。わたしの近くでは、仙台青葉城の石垣修復が工事中様々な話題を巻き起こしながらようやく終了した。
 解体工事中、現存する石垣の裏側で発見された2層にわたっての古い石垣の石積み技術の調査や、その保存方法、また修復工事に際しての工事方法等、そのあり方を巡って議論が噴出し、改めて石垣構築の伝統技術継承の重要性が叫ばれた。
 本書は2003年秋に、山形県・東北芸術工科大学で2日間にわたって開催された「石垣普請の風景を読む」と題された城郭シンポジウムの記録集である。
 大阪城や江戸城はじめ各地の石切丁場の現地調査レポートや、石垣構築技術、石垣普請の労働構成等々、石垣に関する各分野の専門家からの研究発表や、この記録集のために寄せられた紙上報告書で編集されており、我々石屋にとっても大変貴重な資料集である。石垣普請に関する石工技術も石材業にどれだけ受け継がれているか怪しくなっている今日、技術的な事柄ばかりでなく、考古学や文献史学、民族学、土木工学等多方面からの研究の必要性であると述べられている。
 中身が豊富な記録集であるが、中でも各地の石切丁場の現地調査レポートは現在採石されている石しか知り得ない私にとって、とても興味深いものである。例えば小松石、根府川石の産出地である伊豆半島は、沿岸各地に石切丁場跡がおびただしい数が報告されている。
 中身をあれこれ紹介するよりも、「石屋」を名乗りたい石材人には是非、実際手元に取り寄せて目にしていただきたい好書。私が紹介する本の中では珍しく、絶対「損」はしない一冊である。
 「石垣普請は「石切」「石引き」「普請」の三つの段階と場がある。それぞれの技術は相互に関連しあいながら全体でひとつの体系をなしていたと思われる。どのような工程で、どんな人たちが、どのようような道具を使って、どのように工事をしたのか。当時の「石垣普請の風景」を描き出すためには幅広い分野からの研究が必要となってくる。」と前書きで述べられている。
 このような視点に立って考えたとき、我々の石材業界でも行政や学術研究期間と関わり合いを積極的に持つ「きっかけ」があるのではないかと思いめぐらす。業界にかすかに受け継がれている「石工技術」の後世に残し、石屋としての誇りを再構築していく手がかりがこの記録集に含まれているような気がしている。
尚、本書は市販されていない。直接、大学の北野先生に申し込むか、私のところにFAXで申し込みください。送料別途でお送りします。
 FAX申込先 山田石材計画株式会社 山田迄 FAX 0224-73-5125 

本のデータ
書籍名/石垣普請の風景を読む(2003年)
体 裁/A4版 146ページ
価 格/2000円
発行所/東北工科大学芸術学部歴史遺産学科
       北野博司助教授 TEL023-627-2000



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
  No.59 死者のホンネ・英国...
  No.60 あなたの石


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