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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.51 鉱物・書物の王国6

 古今東西の人々が、鉱物や岩石を含めたいわゆる石というものに対して、さまざまにイメージをふくらませ、生活の具体的な道具にあるいは祈りの対象物にと用いてきたことは今更いうまででもない。
 石という物質が持つ広範囲な意味合いから見ると、われわれが仕事として扱っている「石材」はほんのごく一部に過ぎないことがわかる。
 今回のご紹介は、石のひとつの側面「鉱物」と題された本。古今東西の文学をテーマ別にまとめたシリーズの一巻で、石、宝石、結晶、岩石といった無機物に対する愛と憧憬、36編の物語集である。
 個人的には石の本を集めている過程で、断片的にしか触れることができなかった文献がある程度まとまって集録されてあり、待望の一冊である。
 例えば、稲垣足穂の「水晶物語」や木内石亭の「雲根誌」などは今までなかなか目に触れることができなかったが、嬉しいことにまとめて読むことができた。中でも渋澤龍彦の「石の夢」は、石に対するさまざまなイメージを紹介してある非常に興味深い一文である。私自身が石に対するイメージを掘り下げきれないでここまできたが、この随筆文はこれまでの漠然として、言い表すことができなかった石の持つイメージの核心をつくもので、記念碑的な意味合いを持つ。是非、皆さんにも読んでいただきたい。
 古今東西の物語をまとめた本は、前にもこのコーナーの43号で「眠る石」(中野美代子著)を紹介しているが、当時紹介した出版社では絶版扱いになっていたらしい。失礼しました。この本は現在、角川春樹事務所「ハルキ文庫」で出版しているので、興味のある方はこちらに問い合わせて下さい。
 前回でもいいましたが、このたぐいの本は全く商売には役に立ちません。このコーナーの本を読んで商売の足しにしようと考えている方には、全く時間の無駄です。ただ、あえて持ち出しているのは、この業界、せっかく「石」という、人類の実生活を支え、夢や幻想をはぐくんできた素晴らしい素材を扱っている業界の割りには、捉え方が一面過ぎて仕事そのものをつまらない状態にしているような気がしてならないからです。
 特に将来を担う若い方には、たまにはこんな本に触れて、古今東西の人々が石に対してどんな風に接してきたか、何を語ってきたかを感じて欲しいと思います。新しい価値観がどんどん生まれ、われわれ業界も否応なく価値観の変化に対応せざるのが現実ですが、ちょっと立ち止まってみるのも必要かも。 
 
本のデータ
書籍名/鉱物・書物の王国6(1997年)
体 裁/B5版 226ページ
価 格/2100円
発行所/国書刊行会 TEL03-5970-7421



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
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