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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.50 石の文化誌

 「石屋」になった「地理屋」の記録、「石の文化誌」という書物が手元にある。著者は石材業界の最大手である関ヶ原石材の社長を長年務めた矢橋謙一郎氏。業界の多くの方に惜しまれながら、2001年に逝去された、石材業界の重鎮のひとりとして活躍された方の遺稿をまとめた一冊。
 石に関する本は数多くあるが、業界の中にいて、冷静にかつ客観的に石に接し、その中からうまれた生の言葉をまとめた貴重な一冊である。
 矢橋氏の業界での活躍は、広く業界の知るところであるが、その事実を裏付けするように、石に対する深い見識と業界に対する暖かなまなざしが伝わってくる好書。
 内容的には、建築石材一筋に生きた著者らしく、世界の石と建物を古今東西、歴史的・文化的側面から記述してある章と、世界の石に巡り会うために世界中を旅しその中で思索した事柄を文章化した章で構成されている。さらに建築家や彫刻家たちとの対談集が加えられ、どこをどこから読んでも石材業界人として興味深く接することができる。
 特に、東京のビル群に使われている世界中の石についての記述はたいへん勉強になるものであり、また世界各国を歩いて感じてきた日本人論、または異文化論についてはの記述は、さまざまな国で経験した氏ならではの分析力によって鋭くしかもしなやかに描かれていて納得させられる。
 業界の最大手を率いたからにはさまざまな困難と苦境があったに違いないが、そんなことは行間に微塵にも感じさせない。常に前向きに現実を見つめ、さまざまな課題に向かってきた強い精神力を感じさせながら、しかもそれでいてウイットにとんだ文面に是非皆さんも触れていただきたい。
 建築業界も不況と中国旋風でたいへんな状況であると聞く。文中から察する範囲では、氏もこれだけの逆風が業界内に吹き荒れるとは予想していなかったらしい。
 しかし、この本の中身は業界人としての誇りと気概に満ちあふれ、われわれ業界にとって元気を与えてくれる一冊である。
  

本のデータ
書籍名/石の文化誌(2002年)
著 者/矢橋謙一郎
体 裁/A5版 254ページ
価 格/1500円
発行所/風媒社 TEL052-331-0008



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
  No.59 死者のホンネ・英国...
  No.60 あなたの石


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