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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.48 中欧・墓標をめぐる旅

 少し間が空いてしまいましたが、石の本のご紹介、また再開いたしますのでおつき合い下さい。
一口に石材業界といっても、多種多様。その中でもお墓を扱ういわゆる「石屋さん」が圧倒的にその数が多い。不景気とはいっても、お墓のこととなると話は別らしい。こんなご時世でも仕事に忙しい石材店もたくさんあり、お墓専門店としてのお店づくりの話も結構耳に入ってくる。今や個性の時代を反映してか、個人的なモチーフを取り入れたデザイン墓が流行の兆しである。
 今回のご紹介は、墓石業界のそのような流れの源流とも思えるヨーロッパ・個人主義が息づく中欧の墓地・墓石事情を取材した「中欧・墓標をめぐる旅」。著者はドイツ・オーストリア文学、中欧都市文化論を専門とした大学教授。長年にわたり中欧の各墓地を訪ね歩いてきた著者が、ベルリン、ウィーン、チューリヒ、ミュンヘン、ハンブルク、プラハ等に残る、150人以上の墓標を採り上げ、当時のから現在までの刺激的な墓地事情や中欧の精神文化の旅に、読者を案内する。
 ゲーテやシラーの遺体の扱われ方や、モーツアルト、シューベルトといった著名人の墓標にまつわるエピソードも、いかにも中欧を専門とした文学者らしい豊富な知識と綿密な取材に裏付けされた内容でとても面白い。
 重要な都市機能でもある墓地についての中欧的な考えかたにも記述が随所に及び、我が国における墓地行政のあり方の違いを考えさせられた一冊である。
 最近、墓地・墓石巡りをガイドする本が多くなっているようである。手元にある東京の墓地・墓石を案内する本もあわせてご紹介しておきたい。
 「江戸東京・名士の墓碑めぐり」(人文社出版)と「東京お墓散歩」(工藤寛正著・河出書房新社出版)。どちらも東京の著名人が眠る墓碑をお寺ごとに採り上げ、解説付きで案内している墓石業界人にとっては必須のガイドブック。
 中国風に吹き流されるばかりでなく、たまにはガイドブック片手につい最近まで建てられていた職人による墓石を見学するのもきっとよいかも。
 最近、気軽に旅行を楽しむ時代になっているが、墓石を専門とする石屋さんには、旅行の合間にちょっとした墓地めぐりができる準備をお薦め。こんなことでお墓づくりの原点がよみがえってくるきっかけにはならないかしら。

本のデータ
書籍名/中欧・墓標をめぐる旅(2002年)
著 者/平田達治 著
体 裁/B6変形版 301ページ
価 格/840円
発行所/集英社新書 TEL03-3230-6393



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
  No.59 死者のホンネ・英国...
  No.60 あなたの石


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