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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.41-60 >> No.47 石仏巡り入門
晴彫雨読No.47 石仏巡り入門

 わたしは仕事柄、お寺や墓地あるいは神社に出入りする機会が多い。必然的にそれらにある石仏を目にすることになるのだが、以外と漠然とみてしまっている。恥ずかしいことにお地蔵さん、観音様ぐらいは種類が特定できるが、それ以外は怪しい。今回のご紹介は、わたしのような石仏音痴でも、これさえあれば石仏博士に変身できる「石仏巡り入門」。石仏の見分け方から、名前の由来、造られた目的などさらに石塔類の形や由来までもダイジェストに解説。石仏の入門書としてまとめてあるので、分かりやすくかかれてあるのが嬉しい。

 最近の中国石材情報収集やニューデザインの研究、あるいはパソコンによる図面作成に夢中になるばかりではなく、われわれが石屋を名乗るうえで大切な知識や、お墓を造るお客の心情の核心が記されているこのような書物にも日頃から注目したい。

 石仏を造営する動機には「祈り」や「願い」の気持ちが基調にあり、現代のお墓を造る人々の心情と奥深いところで通じる意識があることを振り返るのも大切な作業であることを教えてくれているような本書である。

 本堂の奥深く祀られている木彫仏や金銅仏と違って、石仏は大抵野外にあり容易に近づき触れることができる。本書では石仏の魅力を「野の仏は何のこだわりもなく、相対する者を受け入れてくれる親しみがある。私たちと同じ空間でともに呼吸している仏・神は相対する者の心も解放してくれる。」とあり、「野の仏を深く見つめていると「日本人とは何か」の疑問にひとつの答えが出せるように思う」、と受け入れている。

 ますます世知辛い世の中、商売を忘れて本書を片手に石仏巡りに興じてみたいと思うこのごろだが、果たしてわたしにはそんな時間が残されているのであろうか。せめて仕事の時間で巡り会う石仏達に「どんな人がどんな思いでこの石仏を造ったのか」想いを馳せてみようと思っている。
 
本のデータ
書籍名/石仏巡り入門(2000年)
著 者/日本石仏協会 編
体 裁/B6版
価 格/1900円
発行所/大法輪閣 TEL03-5466-1401



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60
  No.41 謎の巨石文明と古代日本
  No.42 子ども美術館8
  No.43 眠る石
  No.44 石の考古学
  No.45 石造文化
  No.46 日本の美術 城の石垣と...
  No.47 石仏巡り入門
  No.48 中欧・墓標をめぐる旅
  No.49 碑刻
  No.50 石の文化誌
  No.51 鉱物・書物の王国6
  No.52 石垣普請の風景を読む
  No.53 インカを歩く
  No.54 当尾の石仏めぐり
  No.55 近江石の文化財
  No.56 石の説話
  No.57 ヨーロッパの始まり...
  No.58 おかやま・石のこころ
  No.59 死者のホンネ・英国...
  No.60 あなたの石


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