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晴彫雨読No.32 ミステリーストーン

 この「石の本」の紹介コーナーのサブタイトル、「晴彫雨読」は「晴耕雨読」をもじったものであるが、理想とする自適の生活とはほど遠く、ますます本をゆっくり読む心の余裕すら、生まれてこない日々を送っているのが現実である。それだけ現実に忙殺されているということであろうか。
 今回のご紹介は、暇なときにちょっと石の雑学を読みかじっておきたいという方にお薦めの「ミステリーストーン」。

 全編、石に関するエピソードがコンパクト紹介されていて、どの項から読み進んでも一話、一話面白い。著者自身が石に惹かれていくプロセスから始まって、古今東西、石にとりつかれた人々の物語りや人間の想像の産物である石の物語り、石の信仰や伝説と続く。

 取り上げている人物は、児童文学でおなじみのの宮沢賢治や江戸時代の石のコレクターで知られる木内石亭など日本人から、哲学者のニーチェ、心理学者のユング、文学者のゲーテなどの西欧人までと幅広い。また、現役の石のコレクターや鉱物学者の苦闘ぶり、はたまた世界各地の石にまつわるいろいろな話が取り上げられていて、これ一冊で「石と人間の想像力の博物誌」という体裁である。

 思っていた以上に、ヨーロッパでは石や鉱物に関心があったらしく、かなりのスペースを割いてその内容を紹介している。特にゲーテがドイツ鉱物学会の創立会員であり、多くのインスピレーションを得ていたこと、ニーチェが石の体験を「神」と結びつけて考えていたことなどの記事は、私にとって新鮮な内容であった。

 巻末は参考文献として、50冊以上の石に関する本が紹介されていて、これだけでも凄い。中には絶版となっている本もあるが、興味のある方はやみくもに取り寄せてみてはいかがでしょう。
 著者は1960年生まれ。沢山の石の本を頭に詰め込んで、このような本を書き表したのも解るような気がする。

 「ちくまプリマーブックス」というシリーズの一冊で、ふりがなも丁寧にふってあり、内容、文体ともにとても読みやすい。

本のデータ
書籍名/ミステリーストーン(1997年)
著 者/徳井いつこ 著
体 裁/B6版 206ページ 価格1100円
発行所/筑摩書房 TEL 048−651−0053


 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
  No.21 インド巡礼の道
  No.22 写真でわかる謎への道...
  No.23 南イタリア 石のすまい
  No.24 巨石文化の謎
  No.25 石に聴く 石を彫る
  No.26 日本石仏辞典
  No.27 新・石の文明と科学
  No.28 石仏と石塔
  No.29 聖なる石に出会う旅
  No.30 石臼の謎
  No.31 石の夢
  No.32 ミステリーストーン
  No.33 石と建築
  No.34 墓と石塔
  No.35 石屋の小僧が彫刻家に...
  No.36 石−伝説と信仰
  No.37 石の表情
  No.38 石の街並と地域デザイン
  No.39 石の星座
  No.40 アンコールの神々

 晴彫雨読 No.41-60

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