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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.21-40 >> No.29 聖なる石に出会う旅
晴彫雨読No.29 聖なる石に出会う旅

 以前にもこのコーナー(晴彫雨読K石と死者/佐藤宗太郎著)で触れたことがあるが、他の仏教国ではあまり「お墓」そのものにはこだわらないのに、なぜこれだけ日本人が「墓石」にこだわり続けるのか、なぜ墓が石なのかよく考えてみると不思議である。もっともわれわれがこんなことを考え出すと、商売あがったりの状態になり、こんな発想そのものが意味がない?のかもしれないが、最近の宗教離れや埋葬様式の多様化傾向を意識すると、こんな無意味な疑問も結構、重要だとは思いませんか?

 著名な宗教学者である五来重氏は、「石の宗教」(角川選書)/(残念ながら本書は品切れ状態、古本屋ででも是非手に入れていただきたい好書)で「石に霊魂の実在を認めた日本人は、実に豊かな石造宗教文化を残した」「これらはみな宗教的シンボルを表現したものであって、これを見る人に宗教感情と信仰を伝達することができる」と指摘しているように、石に対する日本人の感性は古来から脈々と受け継がれているのである、と思いたい。

 では、古来の日本人の石に対する感性とはいったい具体的にどんなものなのか。これを求めて日本各地を相当な時間と労力をかけて訪ね歩き、ビジュアル編としてまとめたのが今回ご紹介の本「聖なる石に出会う旅」(須田郡司著)。石の本を求めて久しくなるが、久しぶりに目が覚めるような思いに駆られた、筆者お薦めの一冊。

 実は日本ばかりではなく世界にも多数、聖なる石が存在しており、世界中の「聖なる石」を訪ね歩いているのである。最初が海外編となっており、自分自身の足で歩いた世界中(これがほんとに凄い)の聖なる石を紹介。次に日本編として、地元の人にもあまり知られていないような聖なる石を訪ね歩き、迫力ある被写体として写し取っている。

 著者は1962年生まれと言うから、私より10年は若い。ますます混迷を深める時代にあって、「魂の原点を探す旅」はとても重要な事柄となりうる。おもしろい人が現れたものだ。これからの動きを見守りたい。

 前書きの中で次のような一文を書き添えている。

 ネイティブアメリカンの人たちは、今でも「人間はどこか心の奥の深いところで、石の力とそれに宿るスピリット(精霊)に気づいている」 

書籍名/聖なる石に出会う旅・VOICE OF STONE
   著者名/須田郡司 著
体 裁/A4版 160ページ 価格 1800円
発行所/株式会社新紀元社 TEL 03-3291-0961



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
  No.21 インド巡礼の道
  No.22 写真でわかる謎への道...
  No.23 南イタリア 石のすまい
  No.24 巨石文化の謎
  No.25 石に聴く 石を彫る
  No.26 日本石仏辞典
  No.27 新・石の文明と科学
  No.28 石仏と石塔
  No.29 聖なる石に出会う旅
  No.30 石臼の謎
  No.31 石の夢
  No.32 ミステリーストーン
  No.33 石と建築
  No.34 墓と石塔
  No.35 石屋の小僧が彫刻家に...
  No.36 石−伝説と信仰
  No.37 石の表情
  No.38 石の街並と地域デザイン
  No.39 石の星座
  No.40 アンコールの神々

 晴彫雨読 No.41-60

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