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晴彫雨読No.27 新・石の文明と科学

 2001年を迎えて、突然「ミレニアム」という言葉がはやりだし、なんのことだと思ったら、100年単位のセンチュリーに対して千年単位のことだという。我が国の1000年前というと平安時代にあたり、末法思想が流布した時代にあたり、仏教的にも何か意味を持つのかもしれない。

 われわれ石材業界は、扱っているものが石だけに1000年サイクルで物事を考えるにふさわしい職種だと思われがちであるが、実際は年々近視眼的になっており、ますます目先の利益を追いかけることに夢中になってきているようである。ことさらお祭り騒ぎをする必要もないが、たまにはミレニアム感覚で石や石材業のことを考えてみるのも良いのかもしれない。今回のご紹介はそんな感覚で読んでいただきたい本「新・石の文明と科学」(中山勇著)である。

 著者は地質学専門の学者で、この本も地質学、岩石学、鉱物学の専門的な内容に終始しているのではないだろうか、と思ったのであるが、専門的な用語をなるべく省いてあり、学者の立場というよりむしろ、広く石の世界に親しんでもらおうとする立場で書かれている。それだけに親しみやすく、読みやすい内容となっている。

 内容は石を使った原人の話から、人類と石、鉱物、金属の関わりの概要のさまざまなエピソードを織り交ぜて書かれてある。ヨーロッパからアジア、アメリカなど世界各国に残された石と人間の技術的な進歩はもちろんのこと、古い民話に残された石のことや、古代の科学者がどのように石のことをとらえていたか、といった普段あまり気にとめないようなことにも細かく触れていて、著者のこの本に対する心配りが感じられて嬉しい内容となっている。

 われわれ石材業界人にもそのサービスは及んでいて、日本における石塔やお墓、石積みに対する石使い感覚にも学者らしい考察をふまえて書かれてあるので、是非、読んでいただきたい。「石の道具と火を使った原人」のコーナーでは、約15万年前の旧人が「埋葬した遺体の下に石を敷き詰め、遺体を石板でおおっています。埋葬と、墓石として石を利用した最初の例」として石を使った埋葬の遺跡を紹介し、、またイラク北部で発見された「花に飾られた墓地」などにもチラッと触れているので、興味のある方はどうぞ。石に関する雑学を深めようと思っている「余裕のある方」に読んでいただきたい、石に関わるミレニアム的発想を養うには、格好の本である。 


本のデータ
書籍名/新・石の文明と科学(1990年)
著 者/中山 勇著
体 裁/B6版 226ページ 価格2200円
発行所/啓文社 TEL 075-791-1146




 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
  No.21 インド巡礼の道
  No.22 写真でわかる謎への道...
  No.23 南イタリア 石のすまい
  No.24 巨石文化の謎
  No.25 石に聴く 石を彫る
  No.26 日本石仏辞典
  No.27 新・石の文明と科学
  No.28 石仏と石塔
  No.29 聖なる石に出会う旅
  No.30 石臼の謎
  No.31 石の夢
  No.32 ミステリーストーン
  No.33 石と建築
  No.34 墓と石塔
  No.35 石屋の小僧が彫刻家に...
  No.36 石−伝説と信仰
  No.37 石の表情
  No.38 石の街並と地域デザイン
  No.39 石の星座
  No.40 アンコールの神々

 晴彫雨読 No.41-60

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