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晴彫雨読No.24 巨石文化の謎

 悠久のロマンを感じさせ、人間の好奇心と想像力を喚起させる古代遺跡。それらの遺跡の中でもとりわけ巨石建造物は大昔からさまざまな伝説で彩られてきた。今回ご紹介の「巨石文化の謎」は先史学博物館館長の経歴を持つフランス人によって、ヨーロッパを中心にして世界の巨石遺跡を紹介し、それぞれの意味付けや解釈を試みている。

 巨大な自然石を利用して建造物をつくることは、世界各地で行われていたが、新石器時代のイベリア半島からスカンジナビア地方までの西ヨーロッパでは特に盛んで、多くの巨石建造物が今でも残っている。たとえば環状列石で有名なストーンヘンジやフランスカルナックの列石群、平たい巨石を数個の石で支えたドルメン、石を積み重ねてつくったケルンなど形はさまざまであるが、このような遺跡は古くから知られ、信仰の対象になったり、物語の起源となり人々の想像力をかき立ててきたようである。この書物でも紹介されているように紀元前のほぼ同時期につくられている世界各地の巨石遺跡は形や規模が違いこそあれ、似通った意識の元につくられているような気がする。少なくても何通りかの範疇に分類することができそうである。たとえば我が国にも秋田県大湯や北海道小樽に環状列石があったりする。すべて文化の伝播というには無理があり、人類の文化の意識に時代的あるいは形状的に何か共通するものを持ち合わせているのではないかと想像したりもする。

 さて手前勝手な空想は別にして、この本ではさまざまな世界各地の巨石建造物がダイジェスト的に豊富や写真やイラスト、図像によって紹介されていて親しみやすい内容となっている。おもしろい記述としては巨石の移動実験の模様や、ロマン派の詩人や画家の多くが巨石遺跡を題材にしたエピソード、彫刻家のヘンリームーアがストーンヘンジから芸術的なインスピレーションを得ていたことなど、また用語の解説もわかりやすい。

 確かに古代から存在し、見る人に多くの精神的な作用を及ぼしてきたこれらの巨石遺跡は、普遍的な人類共通の文化遺産である。このような見地から石の持つ秘めた作用を想像するには最適な一冊となっているので是非目を通していただきたい。石というものを値踏みせずに素直な感覚でみられるようになるめの入門編。

本のデータ
書籍名/巨石文化の謎(2000年)
著 者/ジャン−ピエール・モエン著
体 裁/B6版 190ページ 価格1400円
発行所/創元社 TEL06−6231−3111


 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
  No.21 インド巡礼の道
  No.22 写真でわかる謎への道...
  No.23 南イタリア 石のすまい
  No.24 巨石文化の謎
  No.25 石に聴く 石を彫る
  No.26 日本石仏辞典
  No.27 新・石の文明と科学
  No.28 石仏と石塔
  No.29 聖なる石に出会う旅
  No.30 石臼の謎
  No.31 石の夢
  No.32 ミステリーストーン
  No.33 石と建築
  No.34 墓と石塔
  No.35 石屋の小僧が彫刻家に...
  No.36 石−伝説と信仰
  No.37 石の表情
  No.38 石の街並と地域デザイン
  No.39 石の星座
  No.40 アンコールの神々

 晴彫雨読 No.41-60

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