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晴彫雨読No.22 写真でわかる謎への道マチュピチュ

 ペルーの前大統領フジモリ氏の動向が興味深く報道されているが、そんな生々しい事は全く関係ないペルーの聖なる遺跡マチュピチュへの案内書「写真でわかる謎への道マチュピチュ」を今回は取り上げてみた。

 「カミソリの刃一枚も通さない」と言われるインカの精緻な石組みは石材を扱う我々ばかりでなく、多くの人々を驚嘆させるものがあるが、谷底から400mの急坂を一気にのぼった山中に忽然と姿をあらわす「空中都市マチュピチュ」の遺跡の存在は、それを遙かに凌駕する謎と驚きに包まれている。都市が造られてるような場所とは思えない絶壁に、おびただしい石を積み上げてつくられた様々な建造物は「20世紀最大の考古学的発見」にふさわしい圧倒的な存在感がある。

 そんなマチュピチュの全容を写真家でもある著者が豊富な写真で紹介したのが本書である。写真家の確かな技量を感じさせる美しい写真もさることながら、内容的にもマチュピチュの遺跡全体の紹介からペルーの世情や風土、クスコの町の紹介、インカ帝国の物語にも踏み込んで取り上げてあり、まさにこの一冊でマチュピチュの遺跡ばかりでなくその周辺の事情が多角的に理解できるように編集されており、ペルーやマチュピチュを旅したいと思っている人の必読書である。
この本を手にした皆さんはきっとインカの人々の独特の石使いにあらためて驚かれるであろう。数百年の時を経て姿を現した謎の遺跡はその存在意味さえも明らかではない。現代の学者達によって「葬儀の石」「神殿」「太陽の門」などと勝手に名付けられたそれら石の建造物は今みる人にそのように想像させるものを秘めているだけで未だにその意味は定かではない。宗教や政治的な動機で積み上げられていったであろう石積みは、それに費やされたインカの人々の膨大なエネルギーを通り越して、数百年の時間を受け止めた「石」という素材の持つ美しさ、すがすがしさを放っている。

 巻末にはペルーを旅する際の旅行ガイド資料があり、ありきたりの旅行案内書を越え、この遺跡に感動した著者の気持ちが伝わってくる一冊である。常々の商売を忘れて、「マチュピチュの旅」などに思いを馳せたくなるような好書である。

本のデータ
書籍名/写真でわかる謎への道マチュピチュ(2000年)
著 者/柳田 杞一郎著
体 裁/A6版 193ページ 価格1680円
発行所/雷鳥社 TEL03-3469-7979



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
 晴彫雨読 No.21-40
  No.21 インド巡礼の道
  No.22 写真でわかる謎への道...
  No.23 南イタリア 石のすまい
  No.24 巨石文化の謎
  No.25 石に聴く 石を彫る
  No.26 日本石仏辞典
  No.27 新・石の文明と科学
  No.28 石仏と石塔
  No.29 聖なる石に出会う旅
  No.30 石臼の謎
  No.31 石の夢
  No.32 ミステリーストーン
  No.33 石と建築
  No.34 墓と石塔
  No.35 石屋の小僧が彫刻家に...
  No.36 石−伝説と信仰
  No.37 石の表情
  No.38 石の街並と地域デザイン
  No.39 石の星座
  No.40 アンコールの神々

 晴彫雨読 No.41-60

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