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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.1-20 >> No.19 石ころの話
晴彫雨読No.19 石ころの話

 私たちは「石」を商売の対象物として生業を立てているわけですが、そういった石の商売人とそうではない一般の人たちとの石に対する感覚は、相当隔たりがあるようである。私たちがきれいと思ったり、良い悪い、硬い柔らかいと言ったりするのも知らず知らずその石が商売となるかという、石の商品価値の面から判断しているようである。今回の本はそんな私たちの感覚とはかけ離れた純粋に石に興味を持つ人のための石の話の一冊、題名は「石ころの話」。

 この書物の中で「石」についての定義が行われており、それによると「母岩体から自然に離れた砂の粒より大きな粒」としており、石材として売買されているものや人工的に手を加えられたものは石として取り扱わない、という立場で書かれている。タイトル通り、商売には何の役にも立ちそうもない、古代からの人間と石とかかわりや石についての性質などがアメリカの地質学者によって記されている。

 石は古代から、道具や武器として使用され、また特に美しい石や珍しい石は好奇心をそそられたようで、さまざまな装飾品として珍重されてきた。好奇心から生じた多くの想像は、伝説となって人々によって言い伝えられ現代までもその伝説は息づいている。 たとえば、石の癒し効果や誕生石の物語のように特定の石は傷を治し、病気を防ぎ、幸運をもたらすと信じられている、という具合である。今でも鉱物、岩石、化石を実際に使用するために石を探している人もいるし、趣味として集めている人もたくさんいて、日本でも「ストーンハンティング」を楽しんでいる石の収集家が結構存在する。

 原著者の序文にあるようにこの本は「石に興味がある人のために、石には何故いろいろな色があるのか、なぜ混じりあった色をしているのか、なぜ石はなめらかなのかごつごつしているのか、丸いのか角張っているのか、また鉱物と岩石と石の違い、どこで見つかるのか、どのように使われてきたのかなど、やさしい言葉で説明した」といっているようにわれわれがあまり疑問に感じない視点で、石を見ているのが面白い。

 サウジアラビアでは現行の法律でも姦通した女性には石叩きの刑が適用されているといった石の使用の一例がこの本の「石の使用」の章で紹介されていると書けば、この本の面白さが皆さんにもわかっていただけるかしら。


   書籍名/石ころの話(1986年
   著 者/R.V.ディートリック著 
   体 裁/B6版 204ページ 価格1751円
   発行所/地人書館 TEL03-3235-4422



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
  No.1 石屋史の旅
  No.2 中世 祈りの造形
  No.3 石橋は生きている
  No.4 FUKUOKA STYLE VOL14
  No.5 山里に花ひらく高遠の石工
  No.6 石の博物誌
  No.7 闇の中の石
  No.8 京都名墓探訪
  No.9 石の匠 石都鑿の響
  No.10 ケルト・石の遺跡たち
  No.11 石の神秘力
  No.12 石と死者
  No.13 議事堂の石
  No.14 将軍・大名の墓
  No.15 牟礼・庵治の石工用具
  No.16 石の俗称辞典
  No.17 石垣普請
  No.18 不思議な石の話
  No.19 石ころの話
  No.20 石のはなし

 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60

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