山田石材計画 home ホーム sitemap サイトマップ legal 当サイトご利用にあたって
ホーム ストーンスケープ 山と石の風景 石の本の紹介 会社案内  お問い合わせ | リンク | ニュース
ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.1-20 >> No.18 不思議な石の話
晴彫雨読No.18 不思議な石の話

 例えばこの晴彫雨読を読んで、この本を取り寄せたいと思ったとき皆さんはどうしますか。近頃は便利になって、直接書店に行かなくても思う本が手にはいるようになった。パソコンによる注文方法もだいぶ浸透してきたようである。私は「クロネコヤマトのブックサービス」という宅配便をよく利用している。出版社名と著者、書籍名を記してFAXすれば5日間程度で届けてくれる。詳しくは最寄りのクロネコヤマトでどうぞ。

 さて本題。今までは少しでも業界のお役に立とうという殊勝な気持ち(?)で、主に資料的なものを取り上げてきたが、今回からちょっと趣向を変えて、私が個人的に面白いと思ったものをしばらくご紹介してみよう。

 まずは「不思議な石の話」。著者は東大卒のドイツ文学者で神秘思想家でもある種村季弘である。著者の興味はあらゆるものに及び、著書の範囲は専門分野に止まらず広範囲に渡り、奇想・幻想的な作品も多く残している。いつか石の本を書きたいと思っていたそうであるが、著者の描きたいと思っていた石はなんでもないふつうの石。「道端にざらに転がっていて、ふつうなら見過ごしている石。それがふと気になって、何かの拍子に思わず拾ってしまう。(略)汲めども尽きせぬ雑多な記憶がこんこんと沸き上がってくる」(あとがきより)と著者は述べているが、著者のような博識家の心を動かすようなものをどんな石でも持っているという事か。そんな石を題材として話題は古今東西の様々な人間模様に及ぶ。

 例えばルネッサンス期に流行った石の模様を風景や宗教的な主題の見立てたもののコレクションの話(石の絵)だとか、世界中に残る石が生きている話(恋する石)、石が子を産む話(産む石)などである。これらの話を読んでいる内に東洋、西洋問わず石に対する共通な意識が働いていることに気づかされる。案外、人間の感覚は地球上何処にあっても、根元的な所で変わらないものを持っているのかもしれないのだ。とにかく話題は様々な所から飛び交い、一つのテーマに結びつく。そんな自在な感性と知識の深さとに思わず引き込まれてしまった一冊である。
 瀬戸照氏の精密で美しい石のイラストが付いていて、「石が本当に好きな人」のためのファンタジックな絵本という感じすらう漂う好書である。


本のデータ
書籍名/不思議な石の話(1996年)
著 者/種村季弘 著
体 裁/B6版 80ページ 価格1500円
発行所/河出書房新書 TEL03-3404-1201


 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
  No.1 石屋史の旅
  No.2 中世 祈りの造形
  No.3 石橋は生きている
  No.4 FUKUOKA STYLE VOL14
  No.5 山里に花ひらく高遠の石工
  No.6 石の博物誌
  No.7 闇の中の石
  No.8 京都名墓探訪
  No.9 石の匠 石都鑿の響
  No.10 ケルト・石の遺跡たち
  No.11 石の神秘力
  No.12 石と死者
  No.13 議事堂の石
  No.14 将軍・大名の墓
  No.15 牟礼・庵治の石工用具
  No.16 石の俗称辞典
  No.17 石垣普請
  No.18 不思議な石の話
  No.19 石ころの話
  No.20 石のはなし

 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60

 石の本の紹介トップへ




山田石材計画(株) Copyright(C) Yamada Sekizai Keikaku All Rigths Resered.