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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.1-20 >> No.1 京都名墓探訪
晴彫雨読No.8 京都名墓探訪

 人間って本当におもしろい,と改めて思わされた本が今回ご紹介の「京都名墓探訪」.

 京都には名のあるお寺が数多くあり,参拝者や見学者,観光客が絶えることがない千年の都として広く知られているが,お寺と深い関係にある墓地やお墓の事に関しては,あまり取り上げられることはない.そんな京都のお墓に,どんなきっかけかは不明であるが興味を持ち,著者の独自な調査と資料をもとに「探墓誌」としてまとめたのが本誌である. 余程の興味と根気と緻密さと型破りな発想がなければこんな本は,世に出ない.それとも使命感からなのであろうか.多分,著者はこの本をつくるため,お墓の調査を実施しているときは,それこそ無我の境地であるに違いない.とにかく「凄さ」を感じさせる一冊である.

 それでは何が凄いか,さわりだけでもご紹介しよう.

 まず,調査した墓地の詳細図.整然と区画されていない旧墓地のレイアウトから各墓石の位置図までを航空写真でも撮ったように整然としかも手書きで書いている.その文字も印刷文字みたいに見えるのだが実は手書き.それだけならまだしも,墓地のなかを50cmごとに計測し,階段が何段のぼって右手に何々家のお墓があり,そこの左何軒目とお目当てのお墓までの案内を極めて丁寧にしてあるから驚き.そのうえ,これと言ったものは実際のお墓の写真,あるいは家系図,関係する人物のお墓の写真(これが九州にあったり東北にあったりするものを実際に自分で撮ってあるから凄さが倍増する.)が添付されている.

 第一巻(洛東 )では,計42の墓地をそんな具合に調査し,紹介してある.これまで2巻出版されているが,これが京都全域,全10巻まで出版予定であるというから,ただ脱帽である.

 とにかく第一巻だけでも実際手にしてみていただきたい.何が凄いのか,驚きなのかが理解できる.驚いてばかりはいられない.我々,商売上の資料としても京都の古今のお墓の形,祭り方が示されていて貴重な本であり,有益である.

 それにしても,こんなにも墓地やお墓に心踊らせる人がいるのかと思うと,気持ちが洗われる思いである.著者はこの「探墓」をはじめたらこんなに楽しく興味深いものはないと言い切っている.そのお墓を実際につくっている我々も著者以上に楽しんで仕事をしたいものである.

本のデータ
書籍名・著者 京都名墓探訪  / 小川善明 著
発行所・価格 ナカニシヤ出版 / 2500円
   体裁・発行年 A4 146ページ / 1994年
発行所住所 京都市左京区吉田二本松町2番地
TEL 075-751-1211



 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
  No.1 石屋史の旅
  No.2 中世 祈りの造形
  No.3 石橋は生きている
  No.4 FUKUOKA STYLE VOL14
  No.5 山里に花ひらく高遠の石工
  No.6 石の博物誌
  No.7 闇の中の石
  No.8 京都名墓探訪
  No.9 石の匠 石都鑿の響
  No.10 ケルト・石の遺跡たち
  No.11 石の神秘力
  No.12 石と死者
  No.13 議事堂の石
  No.14 将軍・大名の墓
  No.15 牟礼・庵治の石工用具
  No.16 石の俗称辞典
  No.17 石垣普請
  No.18 不思議な石の話
  No.19 石ころの話
  No.20 石のはなし

 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60

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