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ホーム >> 石の本の紹介 >> 晴彫雨読 No.1-20 >> No.4 FUKUOKA STYLE VOL14
晴彫雨読No.4 FUKUOKA STYLE VOL14

 古くから中国大陸,朝鮮,東南アジアなどとの結び付きが強く,海外のさまざまな文化を受け入れる玄関口として位置する九州.その特異性が九州に残る石の文化にも色濃く反映されている.

 時代を追って羅列してみても,連続して独自な石の文化が花開いている.縄文から弥生時代の支石墓.古墳時代には熊本,福岡を中心として圧倒的に九州に集中している装飾古墳や九州独自の石人石馬.奈良時代には朝鮮での白村江の戦いに敗れ,唐・新羅軍の攻撃から太宰府防御のため築かれたという朝鮮式の古代山城.平安から江戸時代にかけて造営され大分県を中心に全国の約半数が九州に存在するという磨崖仏.さらに時代を下り,鎌倉時代の元寇防塁,戦国末期から江戸時代初期のキリシタン墓碑.あるいは江戸時代に九州で盛んに造られた石造りのアーチ橋.

 規模が大きければ大きいほど時の権力と密接な関係を保ち,綿々と受け継がれてきたこれらの石造り文化は,現在に至っても当時の石造りに向けた人々の思いを想像させるものがある.これほど多様な石造りの文化が存在するにはさまざまな要因が考えられる.国造りが進むにつれ国内ばかりか,朝鮮やその他の国々との権力と権力の競り合いがあったためとも思われるし,反面人々の祈る気持ちの高まりがあったためとも推測することができる.石は黙して語らず,ただ,その場の時の重なりを受け取りながら,石造りに込めた人々の強い決意を聖なるものに昇華させるのみである.

 福岡という地方都市から独自の情報発信を目指している季刊紙「FUKUOKA STYLE」VOL.14特集「石に聞く」では九州全土のみならず対馬・沖縄までを取材し,九州の特異な石の文化を紹介している.本のつくりが丁寧で,表紙から中身まで非常に美しく,しかも分かりやすく編集されている.一般の雑誌がここまで石のことに注目して書いているのが,なんとなく嬉しくなり,3冊も注文してしまったほどだ.眺めているだけでもひとときの幸せに浸れる一冊である.ちなみにこの本と出会ったのは東京赤坂の高層ビルの一角にあったINAXショールームであるが,今はない.日本橋にも同社のショールームがあり,こちらの一階には結構おもしろい本が置いてあり,販売もしている.近くには八重洲ブックセンターや日本橋丸善もありお薦めのデートコースである.

本のデータ
書籍名・発行所 FUKUOKA STYLE VOL14 福博総合印刷
発売元・価格 星雲社/ \1,500
体裁・発行年 A4 144ページオールカラー/ 1996年




 石の本リスト
 晴彫雨読 No.1-20
  No.1 石屋史の旅
  No.2 中世 祈りの造形
  No.3 石橋は生きている
  No.4 FUKUOKA STYLE VOL14
  No.5 山里に花ひらく高遠の石工
  No.6 石の博物誌
  No.7 闇の中の石
  No.8 京都名墓探訪
  No.9 石の匠 石都鑿の響
  No.10 ケルト・石の遺跡たち
  No.11 石の神秘力
  No.12 石と死者
  No.13 議事堂の石
  No.14 将軍・大名の墓
  No.15 牟礼・庵治の石工用具
  No.16 石の俗称辞典
  No.17 石垣普請
  No.18 不思議な石の話
  No.19 石ころの話
  No.20 石のはなし

 晴彫雨読 No.21-40
 晴彫雨読 No.41-60

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